ステムの修正2013/02/06 12:21

本日、雪の町田市です。
めちゃ寒いです。(T_T)
さて、本日のお題はステアリングステムの修正です。
過去に行った作業です、何時やった忘れました。(^_^;)
アンダーブラケット&フロントフォークを車体から外して、仮組みの状態で万に咥えます。

っで、フロンフォークの平行度を測定するための定盤(何と!、特注!!!)
を左右の面が安定した所に置きステムの平行度を測定。

この時は、大きな歪は確認出来ませんが。
歪みがあったら、トップブリッジを外してアンダーブラケットだけにしてフォークを歪みと反対側にひねって、歪み修正をします。


再度トップブリッジをセットして、歪具合を確認します。
今回0.04mmでした。
この程度だと、アンダーブラケット&トップブリッジの相互の貫通穴の大きさに差が有るのでOKでしょう。
下が拡大です。

こんな具合で修正します。
この後、車体に組み付け後再度定盤で測定して歪が0になるように、トップブリッジ&アンダーブラケットを調整します。

ステアリングは、転倒はもちろんのと立ちゴケでもアンダーブラケットが歪む事がありますので、出来ればその都度チェックしたほうがいいです。
チェックだけなら、車体に組み付いたままでもできます。
また、ステアリングセットをお持ち込み頂ければ修正も致します。

デイトナ・リアショック2013/01/18 08:28

諸事情により、なかなかアップ出来ませんでしたが
久しぶりのブログアップです。(苦笑
今回は、デイトナ製リアクッション(メーカーの名前がそうなっています。)
常連さんのモンキー用に18000Km使用した物ですが…
ボトムしたまま戻ってきません!
決して、オーナーの体重のせいではないのです!
異常にリバウンドダンパーが効き過ぎる様な動きをしています。
完全に伸びきるのに数分かかっています。
スプリングのみ外してもショックが伸びません、ガス圧を掛けても同様…
ガス抜けでオイルダンパー内にエアーが混入したものと判断
っで、分解となりました。
分解

この手のショックは分解は簡単ですが、若干の手続きが要ります。
構造もシンプルです、ガス室が小さいので早めのガス補充が必要ですね。(苦笑
入っていたオイル

オイルはこの手のショックとしては使われているので、結構汚れていました。
粘度はビックバイクの粘度と変わらない様です。
ダンパーの変更

ダンパーユニットです。
いろいろ勉強もの意味もあって、ちょこっといたずらをしてみました。
(変化がわかりますか~)
これが、後で面倒な事になったのですが…  (苦笑
一度組み上げて、ダンパーの効き具合をチェック、
ところが、ダンパーを閉め込むと全然ロッドが入らなくなってしまいました。(驚
調整を緩めても、元の速さに戻らないばかりか全く動かなくなってしまいます。(涙
そこで、先どのいたずら実験をやめて元に戻し再度組み立て…
ところが、はやり一度調整をスロー側に締めてしまうと、全然効きが変になる…
いろいろ推測した結果、ダンパーロッドが怪しいと思い、再度分解
(この時点で3回分解している)
ダンパーロッド加工前

どうも、ロッドの戻りが悪いのは仕上げが良くないのではと、想像して研磨してみた。
ダンパーロッド加工後

今回はロッドだけ抜き出して研磨&組み立て…
結果は良好!!(笑
製品の全部がこの状態では無いと思うけれど、特定のロッドには戻らい物もあるので
一応、デイトナさんに報告しておきました。
っで、ようやく完成(ばんざーーーーい)
完成品

もし、お持ちのデイトナショック 240mm&265mmでダンパーが怪しい方は
ミクニまでご連絡ください、分解&再調整いたします。
(料金は、ショックの状態によりますので、HPよりご連絡をお願い致します)






CB1300SF サスセッティング2010/10/09 08:48



HONDA CB1300SF ボルドール
前後ホイールにゲイルスピード、ショックユニットはオーリンズのフルアジャスト!豪華版の一台です。
今回は、購入後始めての車検とオーリンズショックのリセッティングが依頼内容になります。
オーナーさんのお話しでは、「オーリンズに替えてから、とても乗りにくくなったのでノーマルに戻そうかとも、思っている」との事でした。
折角の高性能ショックを勿体ないので、セッティング変更をしてからでも良いのでは? とリセッティングをお勧めして今回の作業になりました。


まずは車検を通してしまう事にしましたが。
テスト走行で、フロントフォークの動きが固い事に違和感を感じていました。
(本当はこの時点で、気が付かないといけないのですが…)
車検通過後に、フロントフォークの状態確認にはいります。

フロントホイールを外してフォークを抜く出す作業からはじめます。

この時に、ホイールの取り付け方の異常に気づきました。
フロントホイールのアクスルボルトを緩めた時に、フロントフォークの右側が外に動きました。
つまり、アクスルシャフトを定位置にセットせずにボルトを締めたためフォークの先端が互いに内に向かって曲がってセットされていたのです。
このことで、フォークの動作が渋くなりストロークが進むと動きが固くなっていた様です。


特殊工具にてフォークを分解して、現状のサスセッティングをデータとしてのこします。
今回はスプリングのセット荷重の変更と、オイルの粘度変更も行います。

はずした、オーリンズのスプリングとカラーです。
純正より、カラーが細いのがよくわかります。


今回はカートリッジを分解しないので、オイルだけを良く抜き出します。
ダンパー不足をオイルでカバー出来ない事態になった時はカートリッジを分解して、中身を改造する事もしかするとあるかもしれません。

その後、オイルを入れて今回の仕様のレベルに液面を合わせて、エアーが抜けるまで放置します。
その間にステアリング回りの点検をして、フォークを組み立てます。
(写真は撮り忘れました。)

フォーク組み立て後車体にセットします。
ホイールアクスルをフォークの動作に影響を及ぼさない様に組み立てて
フロントのセッティングを暫定位置にします。


リアショックも暫定位置にセットして、走行テストを繰り返し
今の状態でのセッティングをあわせていきます。
今の状態で、ノーマルより少し締め込んだセッティングにしました。
今回はホイールの取り付けそのものに問題があったので、一度オーナーさんに
試乗して頂き、更に締め込んだ高荷重方向にセッティングしていくか相談になります。
これ以降レポートはオーナーさんのライディングで変わって行く予定です。


モト モリーニ (イタリア)2010/04/08 08:59

イタリア製 の 名車 「モト モリーニ」
常連の Tさま 所有のとてもめずらしい マシンです。
年式・その他は 良くわかりません。

今回はエンジンの換装です。
T様 がご自分で見つけていらした部品取り車(走行7Km)のエンジンを
走行2万kmのエンジンと交換依頼を受けての作業です。

エンジンはV型2気筒・250ccなので、重量は比較的軽いのですが。
電装が日本製とは大きく違っていて、勝手が違ってとまどいました。

まず、部品取りの車体からエンジンを下ろして、オーナーの希望でヘッドカバーを「黒のつや消し」で塗装。
その他、カバー類とエキマニも「黒の耐熱」で塗装をしました。

そして、電装回りを写真に収めてもしもの事態に備えます。
古いエンジンを下ろし、新しいエンジンに載せ換えました。

点火ユニットは従来の物をそのまま使用したので、特に大きな混乱もなく、始動もあっさりでした。

長い間、動いていないエンジンだったので。
シール類の傷みでのオイル漏れ、メカ回りの異音に気をつけながら
初期慣らし(もちろんオイル交換済み)をおこないました。

このエンジンは駆動系にタイミングベルトを使っていて硬化が心配でしたが、10年以上経っても使用は可能だったのが幸運でした。